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計画研究A01 研究分担者

田中 優実(たなか ゆみ)
東京理科大学 工学部 工業化学科
准教授

専門分野

固体イオニクス、無機材料、電気化学

関連する研究者

笠松 秀輔 山形大学・助教
安藤 康伸 産業技術総合研究所・主任研究員
岩崎 秀 東京理科大学工学部工業化学科・助教

研究内容(概要)

蓄電固体材料内部の欠陥や歪み、母相とは著しく特性の異なる不連続相の存在は、イオンダイナミクスの支配因子となりうる局所的な電荷蓄積(分極)を誘発する。この現象を利用し、我々は先行研究において、結晶粒内と粒界でイオンの拡散挙動が顕著に異なるセラミックス材料内に、結晶粒単位で「Maxwell-Wagner分極」を誘起する手法によって、±4 kV超の表面電位を安定に保持する材料の作製に成功するとともに、その分極形成メカニズムにかかわる多くの物理を明らかにしてきた(図1)。この知見を活かし、本研究では、蓄電固体材料の中でも特にセラミックス固体電解質が関与するホモ・ヘテロ界面を、我々が有する各種プロセッシング技術を活用して戦略的に作製し(図2)、電気化学インピーダンス法や熱刺激電流(TSC)法に基づいて電荷移動過程や電荷蓄積・緩和過程に関する電気的応答を計測・解析し、計画研究A02における高度計測やA03におけるシミュレーションと組み合わせて、界面電荷の種類や電荷分離の過程、分極電荷の寿命などを明らかにすることを目指す。

TSC法に基づく電荷蓄積状態の計測・解析 / PVD法による歪み導入Pt/CNT界面の作製

代表的な研究業績

    関連ウェブサイト

    https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?67f9

    連絡先

    yutanaka -at- rs.tus.ac.jp [-at-=@]

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