bars cross

計画研究A03 研究分担者

井上 元(いのうえ げん)
九州大学 工学研究院 化学工学部門
教授

専門分野

マクロ輸送計算、化学工学、輸送現象

研究内容(概要)

本研究では、多孔質または複合蓄電固体材料界面のイオンダイナミクスをメソスケール解析(電気化学反応・イオン電子輸送連成解析シミュレーション)として組み込むための計算モデル構築を行う。まず薄膜電極を想定したモデル構造計算を行い、そこから多階層解析モデルを構築し、その計算結果から得られる界面特性を、FIB-SEMによる構造評価や他の微細構造取得技術との融合により明らかにした、多孔質電極・電解質複合体の3次元メソスケール構造の計算に展開する。そして界面ナノスケール現象がマクロスケールの特性に及ぼす影響を定量的に明らかにする。この研究に関して、既に3D構造を対象に、液系電解質・固体界面の反応と物質輸送を連成した独自技術による計算を進めており、本研究ではその計算にナノスケールの新たな固体-固体界面ダイナミクスを反映させていく。

代表的な研究業績

  1. G.Inoue, K.Yokoyama, J.Ooyama, T.Terao, T.Tokunaga, N.Kubo, M. Kawase,
    J.Power Sources 327, 610-621 (2016). DOI: 10.1016/j.jpowsour.2016.07.107
  2. G.Inoue, M.Kawase,
    J.Power Sources 342, 476-488 (2017). DOI:10.1016/ j.jpowsour.2016.12.098
  3. G.Inoue, T.Ohnishi, M.So, K.Park, M.Ono, Y.Tsuge,
    J.Power Sources 439, 227060 (2019). DOI: 10.1016/j.jpowsour.2019.227060

関連ウェブサイト

http://altair.chem-eng.kyushu-u.ac.jp/ecs/

連絡先

ginoue -at- chem-eng.kyushu-u.ac.jp [-at-=@]

to top