計画研究A04 研究分担者
林 晃敏(はやし あきとし)
大阪公立大学 大学院工学研究科 応用化学分野
教授
専門分野
無機材料化学、ガラス系イオン伝導性材料
関連する研究者
作田 敦 大阪府立大学・准教授
研究内容(概要)
本研究では、イオン輸送界面材料の合成と評価に取り組む。具体的には、ホモ・ヘテロ固体界面を多量に含むイオン伝導性材料の開発と物性・構造の相間について明らかにすることを目的とする。ガラスを結晶化すると、初晶として高温安定相を含む準安定相が析出することが多い。これまでに、Li+およびNa+イオン伝導性ガラスから準安定相を析出させることによって、極めて高い導電率を示す様々なガラスセラミックスを開発してきた。しかし、ガラスからの結晶相析出の際に生じるガラス領域、結晶領域、そして両者の固体界面領域におけるそれぞれの組成・物性・構造については不明瞭な点が多い。蓄電固体デバイスの構築に適した、より一層の優れた特性を示すイオン輸送界面材料を得るために、理想界面構築、高度計測、計算・データ科学を担当する各グループと密に連携して、材料設計指針を明らかにした上で、それらの合成プロセスを確立する。
代表的な研究業績
- A. Hayashi, N. Masuzawa, S. Yubuchi, F. Tsuji, C. Hotehama, A. Sakuda, M. Tatsumisago,
Nat. Commun. 10, 5266 (2019). DOI: 10.1038/s41467-019-13178-2 - A. Hayashi, A. Sakuda, M. Tatsumisago,
Front. Energy Res. 4, 1-13 (2016). DOI: 10.3389/fenrg.2016.00025 - A. Hayashi, K. Noi, A. Sakuda, M. Tatsumisago,
Nat. Commun. 3, 856 (2012). DOI: 10.1038/ncomms1843
関連ウェブサイト
http://www2.chem.osakafu-u.ac.jp/ohka/ohka2/index.html
連絡先
hayashi -at- chem.osakafu-u.ac.jp [-at-=@]