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公募研究A02 研究代表者

その場観測固体高分解能NMRの開発

野田 泰斗(のだ やすと)
京都大学 理学研究科 化学専攻
助教

専門分野

固体NMR、物性化学

研究内容(概要)

本研究では、蓄電固体界面を解析できる固体高分解能NMRの手法を開発し、空間電荷層・相互拡散層の電位による変調を非破壊評価と比較をすることにより、イオンの高速輸送・大量蓄積を可能にする界面構築の指導原理の確立に資することを研究目的とする。具体的には次の3つの課題を同位体濃縮試料の合成や待機非暴露型薄膜高分解能NMRプローブの開発を通して達成する。
1. 固体蓄電界面における空間電荷層や相互拡散層を固体高分解能NMRで評価する手法の確立。
2. これまで開発してきた薄膜試料を非破壊に高分解能可能なNMRプローブ(写真1)と非暴露固体高分解能NMRプローブ(写真2)を組み合わせた、薄膜デバイスを非破壊に測定可能な固体高分解能NMRのオペランド計測手法の開発。
3. (1)と(2)を用いた固体蓄電界面における空間電荷層や相互拡散層の電位による変調の非破壊評価。

薄膜試料用固体高分解能NMRプローブ(写真1)と非暴露固体高分解能NMR(写真2)

代表的な研究業績

  1. M. Inukai, Y. Noda, K. Takeda,
    J. Magn. Reson. 213, 192–195 (2011). DOI: 10.1016/j.jmr.2011.09.013
  2. M. Murakami, S. Shimizu, Y. Noda, K. Takegoshi, H. Arai, Y. Uchimoto, Z. Ogumi,
    Electrochim. Acta 147, 540–544 (2014). DOI: 10.1016/j.electacta.2014.09.155
  3. T. Kurihara, Y. Noda, K. Takegoshi,
    J. Phys. Chem. Lett. 8, 2555–2559 (2017). DOI: 10.1021/acs.jpclett.7b00909

関連ウェブサイト

http://kuchem.kyoto-u.ac.jp/bun/

連絡先

noda -at- kuchem.kyoto-u.ac.jp [-at-=@]

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